
今年は心地よい5月の晴天に恵まれず、5月半ば過ぎから、梅雨の訪れを感じるようになりました。天気予報でも、SNSでも、それを憂える声が聞かれます。
先日、京都芸術大学が開講した「京都学」講座で、桂離宮や修学院離宮の整備を手がけられ、「桜守」としても知られる、佐野藤右衛門氏のお話をZoomで視聴することができました。
「今年の梅雨が早いのではない。自然界は普通にまわっている。花も鳥も虫もみな早かった。人間が 自然を暦に合わせようとしているだけ、人間だけが一緒にまわっていない」と。
確かにそうでした。桜もとても早かったですし、花屋さんには例年通りの花材の調達は難しいと言われました。暦にあわせず、自然の声に寄り添って、素直に折々の花の美しさを見つめていけばよいのだとあらためて思いました。
(八重の蕺 我が家の庭から)
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